▮ ワークライフ・バランス
住友電工はワークライフ・バランスには非常に力を入れている。活き活きとした職場作りを推進する「SWICHプラス運動」や「SWiTCH17運動」を全社運動として実施しており、「次世代育成支援対策に取り組んでいる企業」として2007年4月に厚生労働省より認定された。
▮ 休暇
工場勤務者(研究職含む)は基本的に祝日は出社日だが、その他の社員は土日祝日は休むことができる。GW、お盆休み、正月休みは最大9連休くらい休むことが可能。また、入社5年毎に1週間のお休みが貰えるため、海外旅行等に行っている社員が多い。
▮ 残業
退社時間がゲートで一括管理されているので、いわゆるサービス残業はあまりない。また、組合員は36協定で組合に厳しく労働時間を管理されている。基本的には残業は規制されているため、より時間内に終わらす風土があり、ワークライフバランスは実現しやすい。ただし、一部でサービス残業をしている社員も見受けられ、上司は見て見ぬ振りをしているようである。また、グローバルなメーカーである為、今後ますます海外との連携も増え、時差の関係で夜遅くなることもあるだろう。管理職は夜遅くまで働いている人が多い。
▮ 有給休暇
勤務時間管理はかなり厳格に行われているので過労で亡くなるほど働く社員は存在しない。一方で、古い会社であるため、家庭・プライベートよりも仕事優先の気風が残っている。有給休暇は取得しづらい。有給休暇を取得する理由は上司に伝える必要があり、場合によっては許可がおりない部署もある。こうした慢性的に休暇の取得日数が少ない風土を変えるため、人事部+労働組合を筆頭に、具体的に休暇の取得目標を決め、社内意識改革が進められている。
▮ 女性の昇進
昇進に関して男女関係なく評価されるため、やりがいをもって取り組むことができる会社だと思う。また紳士的な人も多いため、仕事もしやすい環境。しかし、男性マネジャーが大半で、女性総合職をどう扱っていいものかわからない人が多い。女性に対する固定観念はいまだ残っている男性が多く、女性だから、結婚しているから、子供がいるからという理由でアサインされる仕事が異なることがある。
現状、住友電工の取締役に女性はおらず、管理職も極めて少ない。財閥系メーカーということもあり、元来女性従業員の数が少なく、心細さを感じてしまいやすい女性には、つらい環境だろう。結婚や出産といったライフイベントを理由に退職してしまう女性も多いため、なかなか上の層でモデルになる人が出てこないのが実情である。
ダイバーシティ推進として様々な働き方を推進するものの、人事評価方法は変化しておらず、キャリアパスも不透明。制度上の問題が浮き彫りとなっている状態。女性の管理職登用率を上げる試みもしていることから、総合的に働きやすくなるにはこれからだろう。
また、出産・育児・介護などを理由として退職した社員が、再び住友電工で働くことができる仕組みとして、退職者再雇用制度「ジョブリターン制度」が創設されたことから、復帰する女性社員が増えることが見込まれる。
▮ 産休・育休
女性社員は気兼ねなく育休・産休を取っている。定期的に上司と面談もあり、復帰後のフォローもある。マタハラなども聞いたことがない。時短勤務、時間外勤務の免除、在宅勤務等があり、横浜、大阪、伊丹の3事業所には託児所もあり、子育てへのサポートもよい会社だと言える。男性も育休が取れるが、実際に取った方を知らないので実情は不明。
▮ 総合職と一般職の女性
総合職の中でも技術職の女性は働きにくい環境にある。周りはほとんど男性であり、女性はいても一般職ばかりである(そもそも研究職志望の女性が住友電工に少ない)。技術職と一般職の女性の間には壁があり、技術職の女性社員は変に気をつかっているように見える。技術職に限らず営業職でも女性は辞めていく人間が多いため、女性総合職の就業継続のための制度充実は会社の課題だろう。
それに対し、一般職女性は非常に働きやすい有休は取りやすく、毎日定時帰り。出産時の産休・育休はフル消化という非常に恵まれた環境。入るのは難しいが、入ってしまえばこれほどのホワイト企業も珍しいだろう。
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